Person若手社員紹介

「命を救い、人々を幸せにする飛行艇」を世界に広めたい

設計N.H.

航空機事業部
技術本部 飛行艇技術部
装備課 機装チーム
当時入社6年目
※取材当時の情報

入社理由

「ここなら成長できる」と確信した長期インターン

実家の近くに自衛隊の航空基地があり、子どもの頃からよくイベントに連れて行ってもらっていたので、飛行機のことはずっと好きでした。大学ではソフトウェアを用いてエンジンの熱効率を解析する研究に取り組み、就職も航空機メーカーに焦点を絞って活動していました。その中で新明和に入社する決め手となったのが長期インターンです。今私が属している部署で2週間のインターンに参加し、US-2の電気配線の図面の作成やUS-2に適用する新しいシステムの検討など、幅広い業務を体験させていただきました。そこで感じたのは「少数精鋭の組織で1人の技術者が多くの業務に携わるので、幅広い知識と経験を得て成長できる環境だ」ということです。また、現代の航空機にとってソフトウェアが非常に重要であることを実感し、大学で学んできたことも活かせると思い、入社を決めました。

仕事内容

US-2をより安全に、より操縦しやすくするためのシステム開発

入社からずっと操縦システムの設計開発に携わっています。US-2はパイロットの操作を電気信号に変えてコンピュータ処理し、機体の舵面を動かす「フライ・バイ・ワイヤ」というシステムで飛んでいます。このシステムを裏側で動かすプログラムを作ったり、飛行をより安定させるためにシステムを改良したりするのが私の主な業務です。1年目からお客様や協力会社の方々と関わる機会をたくさん与えてもらい、仕事を「教わる」というよりは経験を通じて主体的に学ぶことができました。もちろん上司のサポートはありますが、早くから仕事を任せて成長させてくれるのは新明和の社風だと思います。2年目から3年目にかけては、操縦システムの試験装置の改修に携わり、4年目から5年目にかけては実際にその装置を使ってシステム全体の試験を行いました。これは、実際のUS-2の操縦システムを再現した模擬装置を作り、不具合や改善点などがないか検証するものです。飛行中に想定される操作や機体姿勢の変化など、膨大な数の試験項目を洗い出し、試験室に約9カ月間こもってデータを確認し続ける日々でした。大変な日々でしたが、十分な情報が揃っていない中で、前例のない課題に対して自ら情報を集め、仮説を立ててゼロから論理を積み上げていくという、単なる流れ作業ではない「応用的な思考力」が問われるエンジニアリングの面白さを深く味わうことができました。

仕事のやりがい

ゼロから仮説検証をくり返し、製品を進化させる面白さ

このように自ら考え抜いて作り上げたシステムは、パイロットの操作性に直結し、さらには遭難者を無事に救えるかどうかも左右します。実際に自分が設計として携わっている機体の飛行試験に初めて搭乗し、コックピットに並ぶ機器を見たときは「不具合なく飛んでくれるかな?」という緊張感と、「これらの設計開発を自分が担当している」という責任感が入り混じった不思議な感覚を抱きました。また、搭乗中に社内パイロットから意見や要望を直接お聞きできたのはとても貴重な経験でしたし、より良いシステムを作るためには現場の生の声が不可欠だと実感しました。そこで、自ら上司やお客様と交渉して、定期的に基地へ足を運び、パイロットやフライト・エンジニアといった搭乗員の方々と直接お話しする機会を作りました。机上の空論にとどまらず、現場に通ってユーザーの声を拾い上げ、自身の設計に直結させる。こうしたアクティブな現場主義の動きが若手のうちから認められているのは、当社の大きな魅力です。今では後輩たちもこの活動を続けてくれています。さまざまな立場の方々と密に連携しながら自分の手で機体を進化させ、それが人命救助の可能性を広げていくことに、技術者としてこの上ないやりがいを感じています。

これからのキャリアプラン

視野と知識を広げ、航空機全体を俯瞰できる技術者に

入社から約5年、操縦システムの設計開発を担当してきたので、その周辺のシステムにも視野を広げ、知識を増やすことで航空機全体を俯瞰できるエンジニアになりたいと思います。US-2は技術と使命感が詰まった世界に誇る飛行艇なので、この財産は今後も継承していきたいですし、より多くの場所で役立ててほしいと思っています。なぜなら、これは「命を救う飛行機」だからです。飛行艇の開発を通じて人々を幸せにする、という大きな目標を今後も追求し、その一助になれる技術者をめざしています。