設計Y.M.

特装車事業部
寒川工場 設計部 ダンプグループ
当時入社6年目
※取材当時の情報

使う人に優しい「モノづくり」で、
月産200台の量産ダンプを設計する責任と誇り

入社理由

「働くクルマ」をつくりたくて特装車事業部を志望し入社

小さい頃から車やバイクが好きで、将来は「乗りもの」をつくるエンジニアになりたいと考えていました。しかし、就職活動ではあえて「乗用車メーカー」は選びませんでした。 好きなものを仕事にすると、純粋に楽しめなくなってしまうかもしれない。「趣味としての車」は大切に残しておきたかったからです。そこで視点を変え、社会インフラを支える特殊な「働くクルマ」に着目しました。入社の最大の決め手となったのは、兄の存在です。兄はダンプトラックやコンテナを積み替えられる脱着車(アームロール)を使って仕事をするドライバーで、新明和の製品のユーザーでもあります。身近な家族が普段使っている道具を、自分の技術でより使いやすく、安全なものにできたら。そんな想いを持って説明会に参加し、高い技術力で業界をリードする新明和の特装車事業部を志望しました。

仕事内容

中型のリヤダンプトラック量産車を設計

入社後は小型量産ダンプの受注業務を担当。2年目に中型担当へ抜擢され、サイズ感の違いに戸惑いつつも周囲の先輩たちに教えてもらいながら業務を習得しました。そして4年目からは主担当として中型リヤダンプトラックの設計業務を行っています。リヤダンプトラックというのは建設工事用の土砂や砂利、土などを運ぶ車両で、月産約200台を量産しています。オーダーメードのトラックは特定の人が特定の目的で使用しますが、量産車はレンタカーなどにも利用されることが多く、不特定多数の方が多様な目的で使います。経験の少ない人が誤った操作をしても壊れにくい強度と、怪我をしない「安全性」の担保が最重要になります。グループ内で「こう使ったら壊れるのでは…」というシミュレーションを繰り返し、形状を決定していくんです。シャシメーカーのモデルチェンジや、環境面や安全基準など厳格化する法規に合わせて設計変更をしながら量産化に対応しています。

仕事のやりがい

量産車ならではの影響力の大きさと責任感

街中で当社のロゴマークである“ShinMaywa”を付けた自社製のトラックを見かけることが多く誇らしく感じます。大手自動車メーカーのように部品単位の縦割り設計ではなく、荷台全体を自分が設計できるのが醍醐味です。部品を設計する際には「ここに力がかかったらどう変形するか」「どこが壊れるか」という工学的想像力を駆使します。工学的な知識をベースにしたイマジネーションですね。どんな形が現実的なのかイメージをもとに3DCADで実際に形状を描き、CAE解析等を行い強度上問題ないか検証しています。こうしたプロセスでは材料力学などの高専で培った知識が役立っています。量産車の難しいところは同じ品質、同じ機能を備えた製品を何十台、何百台と生産しなければいけない点です。高品質な車両を大量生産するために、工場で作業者が製造しやすい部品について工学的想像力を大事にして設計しています。自分が設計した車両が工場にずらりと並び、毎日大量に出荷されていく光景を目の当たりにすると「これ、私が設計したんだ!」という実感と達成感が涌いてきます。

これからのキャリアプラン

使う人にも、作る人にも優しいモノづくりを

「使う人にも、作る人にも優しいモノづくりをしよう」というスローガンを自分の中で掲げて仕事をしています。まずトラックに乗って作業される方がいかに仕事がしやすいか、ですね。そして製品を作ってくれる人の作業のしやすさです。部品の製造現場は環境もまちまちですし、作業者の技量にも幅があります。一定の品質を担保していても、作り手によって多少のバラつきが出てしまう。そのバラつきを部品の設計によって改善できるのであればいいなと思います。例えばダンプトラックは溶接で取り付けることが多いのですが、作業者の技量が必要になる溶接の代わりにボルトとナットで留める方法を提案。ボルト締結なら規定の力で締めさえすれば誰がやっても同じようにつくることができます。そういった改善をするために設計の変更を進め、作業効率アップと品質向上が実現しました。作り手が楽になれば品質が安定し、結果として使い手であるお客様のメリットにもなります。これからも自分のスローガンを実践して設計業務に活かしていきたいと思っています。
また、もうすぐ私も教わる立場から教える立場にならなければいけないので、後輩に対しては自分の考えを持ってから質問に来るよう促しつつ、否定から入らず「どう困っているのか」を傾聴する姿勢を心がけたいです。